日本の国宝|建造物:神社・寺院・城郭など

国宝の種類02-絵画(仏画、絵巻物、水墨画など)


「十二天像」






「紙本墨画淡彩竹斎読書図」

国宝のうち、建造物に分類されるのは、
仏画、絵巻物、肖像画、水墨画、障壁画など8世紀の奈良時代から19世紀の江戸時代までの作品。

国指定文化財等データベース(文化庁ウェブサイトへ)では、「国宝・絵画」は156件。
東京国立博物館、京都国立博物館に多くの作品が所蔵されており、その他、美術館や寺院、大学、個人が所有する。
 ・東京国立博物館所蔵の国宝絵画:
  普賢菩薩像、千手観音像、十六羅漢像他
 ・京都国立博物館所蔵の国宝絵画:
  十二天像、山水屏風、釈迦金棺出現図他

※国宝絵画所有者は、絵画損傷時の公表義務や絵画の移動時の許可が必要となる他、国宝絵画の譲渡制限、日本国外への輸出禁止など文化財保護法で一定行為を制限されている。

代表例:
高松塚古墳壁画、平等院鳳凰堂壁扉画、醍醐寺五重塔初層壁画
(作家:雪舟、狩野正信、狩野永徳、長谷川等伯、俵屋宗達、尾形光琳、円山応挙、池大雅、与謝蕪村、渡辺崋山など)

奈良~平安時代の国宝絵画


「薬師寺吉祥天像」

奈良時代の仏教美術品には中国・唐の仏師からの影響が強く、仏像などの彫刻を中心に多くの仏教美術品が作られましたが、日本最古の彩色画「国宝薬師寺吉祥天像」など現存する絵画はそれほど多くありません。
また、平安時代になると空海と最澄によって真言宗、天台宗が唐からもたらされ、「両界曼荼羅図/東寺」など、曼荼羅が多く描かれるようになる。
平安時代末期には、絵巻物の挿絵として大和絵が描かれることが盛んになり、「源氏物語」を題材にした『源氏物語絵巻』が有名。


鎌倉時代~室町時代の国宝絵画


「紙本墨画秋冬山水図(秋景):雪舟」

鎌倉時代には宋、元の影響を受けた、墨のみの単色の濃淡で描かれた「水墨画」が唐絵の一種として日本に伝来しました。

室町時代の14世紀終わりには、中国で様式が完成された「山水画」が発展しましたが、「秋冬山水図」「天橋立図」など現存する作品のうち6点が国宝に指定される雪舟が日本独自の水墨画風の確立に大きな影響を与えました。


安土桃山時代~江戸時代の国宝絵画


「紙本金地著色桧図:狩野永徳」

安土桃山時代から江戸時代には、それまでの時代と対照的に、絵画は金銀箔を大量に使用するなど極彩色で雄大なものになり、城郭の装飾として用いられるなど、有力武家の保護を受けた狩野派(狩野永徳ほか)は300年にわたって日本絵画の主流を占めることになりました。


「風神雷神図:俵屋宗達」

俵屋宗達、尾形光琳を代表とする琳派も活躍し、ヨーロッパの印象派や現代の日本画、デザインにも大きな影響を与えているとされます。






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