日本の国宝|彫刻:仏像・神像など

国宝の種類04-彫刻(仏像・神像など)


画像「国宝:十一面観音立像(観音寺)」

日本の国宝に指定されている彫刻作品は7世紀の飛鳥時代から13世紀の鎌倉時代までの作品(128件:うち、奈良県71件、京都府37件)となっており、仏教・神道関係で仏像・神像がそのほとんどを占めている。その中には直接中国から輸入された彫刻も含まれる。

6世紀の仏教伝来とともに、日本の彫刻制作に新しい技術がもたらされ、中国南北朝、唐、宋など大陸文化の影響を受けながらも、鎌倉時代には仏教彫刻の三流派の1つ慶派の活躍が彫刻製造に大きな変革を起こすなど、日本独自の特徴をあわせ持つ彫刻様式を発展させた。


代表例:『釈迦如来』像(飛鳥寺本尊)、『木造観音菩薩立像(百済観音)』(法隆寺)、『木造阿弥陀如来坐像』(平等院鳳凰堂本尊)、『風神・雷神像』(妙法院)、『阿修羅像』(興福寺)

<仏像の分類>

仏像は「如来、菩薩、明王、天部」の4種類(及びその他・諸尊)に大別されます。

※「その他・諸尊」とは如来、菩薩、明王、天部に分類されない仏像のことですが、天部も含め厳密な定義はなく、例えば「金剛力士」などは天部に分類されたりその他とされることもあります。他には「阿修羅」や「五百羅漢」などがあります。

如来像(如来部)
「悟りを開いたもの」「真如の世界から来たもの」を意味する。釈迦=ブッダを表す釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来、薬師如来の四如来が代表的。薄い衣のみを架けた質素な姿だが、万物の根源宇宙そのものを表すとされる大日如来だけは、宝冠をはじめきら煌びやかな装身具、衣装をまとっている。
・平等院(阿弥陀如来坐像)、唐招提寺(薬師如来立像)、法隆寺(釈迦如来及び両脇侍坐像)他
「大日如来座像 円成寺 運慶」
菩薩像(菩薩部)
「悟りを求め修行するもの」。ブッダの出家前の姿、王子としての姿がモデルとなっており、宝冠をかぶり、首に瓔珞(ようらく)をかけるなど装身具を身に付け、救済の道具を手にしている姿が多い。
・即成院(観世音菩薩坐像)、三十三間堂(千手観音坐像)、広隆寺(弥勒菩薩半跏像)他
明王(みょうおう)像(明王部)
密教独特の仏尊で、如来の命を受けて民衆を仏教に帰依させる障害となる、様々な魔障を打ち破る役割を担う。装飾品は極力身に付けず、武器を手に持った姿。孔雀明王を除き、憤怒の形相が特徴。大日如来の化身、不動明王ほか。
・聖護院(不動明王立像)、東寺(五大明王像・不動明王坐像・天蓋)他
「東寺 不動明王坐像」
天部
天部の仏は、もともとインドの神々。本尊を守護するその役割の武将形は、甲冑をまとい、武器を手にしている。天部の中の最高神「梵天」、帝釈天、毘沙門天。
数尊を集めたものとして四天王・十二神将・二十八部衆などがある。
・東寺(兜跋(とばつ)毘沙門天立像)、三十三間堂(風神・雷神像)、東大寺(金剛力士立像)他
「浄瑠璃寺 広目天立像」




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